ライブラリは、ある機能が実装されたプログラムのことを指し、C#の場合は DLL ファイルとして提供されています。
プログラムを開発する上で欠かせないライブラリですが、ライブラリを利用することの最大のメリットは、開発効率が飛躍的に向上することです。
このライブラリを正しく利用すれば、すぐに実装したい機能を実現することができ、ライブラリ部分はゼロからプログラムを開発する必要がないので、結果としてかなりの時間を短縮することができます。
この記事では C#で利用できるGitHubを含む数あるオープンソースのライブラリの中から、オススメのライブラリを紹介しています。ぜひ最後まで読んでみてください。
ライブラリのインストール方法
ライブラリは NuGet に公開されていることが多く、 NuGet を利用することで、自分のプロジェクトにライブラリを簡単にインストールすることができます。
NuGet からインストールする手順は次の通りです。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]STEP①
Visual Studio の「ツール」 -> 「NuGet パッケージ マネージャー」 -> 「ソリューションの NuGet パッケージの管理」を選択します。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]STEP②
「参照」タブを選択して、検索欄に「インストールするライブラリ名」を入力します。
[jin_icon_checkcircle color=”#e9546b” size=”18px”]STEP③
検索一覧の中からインストールするライブラリを選択して、「インストール」ボタンをクリックします。
これでプロジェクトにライブラリがインストールされます。
無料で利用できるライブラリ
それでは無料で利用できるおすすめのライブラリをアルファベット順に紹介をしていきます。
CsvHelper
CsvHelperは、CSVファイルの「読み取り」と「書き込み」を行う為のオープンソースの .NET ライブラリです。非常に高速かつ柔軟に扱うことができます。
CSVファイルはデータ交換用フォーマットとして最も普及したデータ交換用のフォーマットですが、広く利用されている割にCSVは明確な決まり事がなく、扱う場面によって仕様が異なる事が多々あります。
CsvHelperを使うことで、区切り文字の選択やヘッダーの選択、改行コードの取り扱いなど仕様に合わせて柔軟に読み取りができます。
[jin-fusen3 text=”CsvHelperの特徴”]
- CSVファイルの読み書きができる
- 柔軟にCSVファイルの読み取りができる
- CSVファイルをクラスへマッピングする機能がある
このライブラリーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
LiveChart
Live Chartsは、WPF および Windows Forms で利用できる .NET 向けのグラフを作成することができるライブラリです。
特徴としてグラフを描画した時などにアニメーション処理が施されており、とても見やすくデータを可視化してくれます。また、マウスカーソルをグラフの上に移動させると、グラフのプロット情報がカーソルの近くに表示されます。
普段よく使われる折れ線グラフや縦棒グラフをはじめ、散布図や円グラフなど多彩なグラフを作成することができます。
注意点は、グラフ化するデータ数が多すぎると動作が重くなります。有料版(約7000円)ならライブラリのパフォーマンスを最大限まで引き出すことができるので、1千万点でも問題なく動作します。
[jin-fusen3 text=”LiveChartの特徴”]
- 折れ線グラフ、縦棒グラフ、散布図や円グラフなど多彩なグラフを作成できる
- グラフ描画時のアニメーションが豊富である
- グラフのサンプルコードが豊富に用意されている
このライブラリーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
NLog
NLogとは、.NETのプラットフォームでログを出力することができるライブラリです。Microsoft に勤める方が勤務時間外に開発したものですが、Microsoft とは関係はないらしいです。
ログ出力用のライブラリとして log4net が有名ですが、log4net に比べて導入が簡単なことが特徴の1つです。
出力可能なログの種類として、「ファイル」「データベース」「コンソール」などがあります。
[jin-fusen3 text=”NLogの特徴”]
- BSDライセンスの下でソースコードが公開および配布されているオープンソースライブラリである
- ログを出力する種類が選択できる
- ログの出力レベルは6段階に分ける事ができる
このライブラリーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
SpreadsheetLight
SpreadsheetLightは、Microsoftが提供するExcel(2007以降)の「読み込み」「書き込み」を行う為のオープンソースのライブラリです。(LibreOffice Calcと互換性有り)
セル単位の読み書きはもちろん、条件付き書式の追加や図・グラフの挿入を簡単に行うことができます。
Microsoft.Office.Interop.Excelとは異なり、エクセルがインストールされていないパソコンでも動作させることが可能なのは大きなメリットの1つです。
[jin-fusen3 text=”SpreadsheetLightの特徴”]
- エクセルの「読み込み」「書き込み」などができる
- エクセルがインストールされていないパソコンで動作する
- データをグラフ化する機能がある
このライブラリーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
SQLite
SQLiteとは、パブリックドメインで誰でも無料で使える、軽量のデータベースを操作することができるライブラリです。
サーバー上にあるデータベースではなく、アプリケーションに組み込んで利用される事が多いデータベースです。ローカルフォルダにデータベースの本体があるので、大量のクエリーを実行しても直接読み書きする構造なので通信によるボトルネックが発生せず、高速で安定したデータサービスを提供します。
[jin-fusen3 text=”SQLiteの特徴”]
- パブリックドメインとして提供されている。
- 軽量で導入がしやすく、インストールが簡単である。
- SQLのデータベース言語を使用できる。
- データを1つのファイルとして格納できる。
- PCのみならず、スマートフォンなど様々なOSに対応している。(マルチプラットフォーム)
このライブラリーについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
まとめ
この記事ではおすすめのライブラリをまとめて紹介しました。
ライブラリの使い方は記事中のリンクから詳細を確認することができますので、気になったライブラリがあれば是非確認してみてください。
今回紹介したライブラリ以外にも使えそうなライブラリがあれば、この記事に追加していこうと思います。
以上、最後まで読んで頂きありがとうございました。